「ど」に寄せる想い・・・心優しく、目の前のあなたに捧げたい。ひとの心にそっとよりそう、ささやかな応援歌。
1989年1月 1日 22:00
1988年に怒りすぎたからと言って
今年怒りをひかえることはさらさらない
むしろこの忿怒をもっともっと燃えたたせ
人に火をつけ ひろげ ひろげつくして
国じゅうに―――
ぼくらは「ケニー」の上映にとりくんだ
まいにちまいにち親たちが脚を棒にしてチケット売り
毎日ほどに教員が手の硬くなるまでニュース書き
「子どものために子どものために」いっぱいの頭
そして240万円もつくった
それでも作業所はまだまだ建つもんじゃない
戦争責任者ともいわれる
ひとりの老人にはえらく丁寧な医療保障
となりのじいさんは病院へも行けない貧乏暮らし
障害者は「ごくつぶし」だもんね 切り捨てられて
おいしいりくるーとは彼奴らがひとりじめ
ぼくら1万株でも2万株でも引き受けてやるのに
名まえ貸すだけで作業所3つも4つも建つもんな
矢野さんのように2億もありゃあオロオロしてしまう
だけど汚い金はやっぱり汚いんよ―――
1989年
ぼくらの怒りが似合う年だ
カテゴリー:
年頭イカレ詩(うた)
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