ちょっとばかり恰好はいいが 語る口もとに嘘があって
事件の起こる予感も実はするのだ
1993年師走
霧の濃い昼の永田町饗宴
酔いは君たちまでだ
白い歴史書になにを書き始めるのか
よそよそしい高支持率という筆で
胡散臭さはいよいよ増し
リキュールのラベルはにせもの
モリヒロくんはパフォーマンスに長けたおトノ様
理想のまつりごとは痛みが伴うもので
人びとはみな子羊のような領民なのさ
つい 封建君主の血が 生かすな殺すな
強い酒飲ませろ!とさわぐ
知ってのとおり その銘柄は「朝日電視台」
酔いはさらに短く浅く
初々しい怒りが国じゅうに満ちあふれてくるだろう
断固として1994年明ける
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年頭イカレ詩(うた)