2011年1月16日 21:31
一連の母さんのネガが
きみにはりついているようだけれど
あかるいくちびるに
きみの父さんが住んでいるようだけれど
きのう
ブラジルのコーヒー園をまわり
キューバの匂い
カストロの黒ひげの匂いを
かぎとってきた太陽が
たあいもなくころころと
せりあがってくる朝
きみはやはりきみ自身で
影のように輝いている
花を見れば花
鳥を見れば鳥
夢を見れば夢
仔リスの無垢と仔リスの野生に似て
きみのすべては確実に正しい
たとえそれがきみ自身の妄想に帰ろうとも
ひかりをすくいとるきみの手から
はじめて立つきみの脚から
愛のやさしさをかみしめているきみの心から
おおらかなたたかいの息吹から
いっさいのよあけは今はじまる
カテゴリー:
おりおりの
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